シニアからのぼっち生活に向き合いましょう

【はじめに】

 早いものでもう2月も終わり、
既に1年の1/6が過ぎてしまいました。

 さて、これまでこのブログでは
主にシニアのおひとり様に向けた情報を発信してきました。

 生涯おひとり様の方の場合、
既にある程度自分なりの生活パターンは確立させており、
それなりの備えや注意を怠らないようです。

 ですが、将来のおひとり様予備軍とも言える
子のいない夫婦や、子が独立して夫婦だけの暮らしを
続けている場合、特に奥さんに先立たれた後の夫の
多くが直面する問題は無視出来ないものとなっています。

 

 今回はいわゆる「シニアからのぼっちリスク」
について紹介したいと思います。

 

【交友関係】

 まずは家庭以外の人との繋がりについてです。

以下に代表的な案件を紹介します。

1)在職中でも退職後の今でも
  連絡を取れる、連絡が来るのが「会社の仲間」
  あるいは「仕事関係で知り合った人」だけ

 何度も紹介してきた「会社人間」の典型です。
会社=仕事での繋がり以外人脈がないことは
何かのきっかけであっという間に「ぼっち」化です。

 在職中はまだしも、仕事を離れたり退職した場合、
元の部署の同僚とは共通の話題はどんどん先細りします。
毎回過去の話を振られても現職は飽きて当然でしょう。

 共通の話題がある元上司や同期も
さすがに毎回同じ話題では自然に縁遠くなりますし、
シビアな話になれば年々参加人数が減っていくことも
現実問題として受け入れなくてはいけません。

 さらに仕事上の取引先であれば
担当の切れ目が縁の切れ目と言ってもいいかもしれません。
自分は仕事以外にも繋がりを持っていると考えても、
相手も同じとは言えません。さっさと切り替えて次の担当との
関係構築を最優先するのが当たり前です。

 表題では
連絡が取れる、来るとしていますが
多くの場合、「来る」はないようで、
自分からの一方通行の連絡が多数派のようです。

 

2)その相手と直接会える関係ではない、
  合えるとしてもごくわずかで、殆どの場合

  電話やメールでのやりとりしかしていない

 更に突き詰めれば、連絡を取る中身にも差があります。
実際に対面で話せる、会うことが出来る関係の仲間が
どれだけいるのかが問題です。

 相手が遠隔地にいる場合を除けば
お互い多忙であったとしても月に一度くらい都合を合わせるのは
さほど困難ではないはずです。

 本当に都合が合わないのか、あえて都合を付けないのか?
ここでも独りよがりな思い込みで友人扱いしているかどうか、
改めて見直してみる必要がありそうです。

 

【地元での居場所】

 次は例えば退職後の暮らしに欠かせない
地元での交流の場や憩いの場に関してです。

1)地元に自分ひとりだけで気軽に行ける場所
 (行きつけの喫茶店、趣味の集まり等)がない
  ~常に奥さんと一緒で主導権は奥さんにあるケース

 これは特に定年退職後の問題と言えます。
会社勤めから解放され自宅近くにこういった場所を
初めて開拓するようなケースでは大半の方が
地元に詳しい奥さんに依存するようです。

 これがおひとり様であれば、
現職の頃から仕事の合間に積極的にこの手の場所を
自然に確保する様ですが、会社と自宅の往復人生の方には
この手の場所の自力開拓はかなり難しい課題となるでしょう。

 

【家庭内】

 最後は最も影響力の強い「家庭内」での課題です。

1)食事に無関心
 (なんでもいい、簡単なものでいい)を続けている人

 これも家庭で奥さんが食事を用意する場合に陥りやすいケースです。
奥さん側の立場からは「簡単なものなど存在しない!」という
長年堆積している不満の最たるものとのことでした!
(ご飯一つ用意するにしても米を研いで炊飯器にセットする手間がかかる!)

 おひとり様の場合は自分で決めなければ口に入るものがない訳で
自ら選択する必要がありますが、この場合は「偏食」のリスクがあります。
この場合、身近に注意する存在もない為、制御不能になる恐れが出てきます。

 

2)日常生活に欠かせない作業が全くできない、やらない
 (炊事、洗濯、掃除全般、衣類の整理等)

 これも「亭主関白」な方の最大リスクの1つです。
私の知っている方にはガスコンロの点火すら怖くて出来ない!
といった見事なほどのダメっぷりを告白してます。

 哀しい話、これではいかんと奥さんに教えを乞うたものの
「どうせ覚える気なんてないでしょ!後始末が増えるだけ!」
と、けんもほろろに追い返されたという事例も聞きました。

 日頃の生活態度が招いた結果とは言え、
それで諦めてしまっては何も変わりません。
時間をかけてひとつづつ教えてもらう努力を惜しまないことです。

 

3)趣味が奥さんと同じものしかない

 「退職後は妻と二人で趣味を楽しんでいます。」
 「今までほったらかしだったのでこれからは妻の趣味を
  自分の趣味としてお互いに楽しみたい。」

 非常に仲睦まじく羨ましい話です。が…

 これは一概に注意すべき問題とは言えませんが、
ここでも奥さん以外のメンバーがいるかいないかで
大きく状況が変わります。

 仮に奥さんだけが趣味のパートナーの場合、
もしも奥さんに先立たれたら趣味を楽しむ相手も消える訳です。
今更新たなパートナーや仲間探しなんてと思えば
趣味自体への関心も薄れるのが当然です。

 次第に無趣味、無関心になり
外出も人との会話も疎遠になればどうなるか?

 

 もう一つシビアな話をします。

 もしかしたら奥さん側には
敢えて口しないものの、
自分だけで楽しみたい趣味もあるかもしれません。

 これまた悲しい実話ですが、
「退職後昼夜顔を突き合わせているだけでも
うっとおしいのに息抜きの趣味までついて来られたら
息が詰まるどころではありません!」
という本音を聞かされたのです…

 

 こう考えれば、
お互いの立場を尊重して
自分だけで楽しめるもう一つの趣味、
男性側も探しておくことが奥さんにも自分にも
いい結果を招くための備えとなると思われます。

 

 

4)日頃の話相手は奥さんだけ、  
  時事問題、スポーツや芸能も含めて

 ある意味この点のボタンの掛け違いから
離婚問題にまで発展したケースもあるのです。

 時事問題について良かれと思って解説しても
奥さんはそこまで関心がなければ却って苦行です。

 スポーツにしても関心ないスポーツの話題を
延々と、熱弁をされても上の空です。

 さらにこのケース、
ほぼ大半は夫が「上から目線で」「時事問題を解説してやる」
という態度で奥さんに接しているようです。

 要は「話し相手」ではなく「話す相手」であり
「会話」ではなく「言いっ放しの一方通行」なのです。

 

 よく家庭内離婚危機で駆け込んでくる旦那側の
共通する言い分が「私は積極的に妻に話しかけているんです!」
「仕事以外の話題を探して話し始めるのに無視されます。」
など等、自分はやるべきことをやっていると誤解しているのです。

 

 残念ながら会社の中でも
聴きたくもない世間の問題を親切な態で
部下に長々と解説するのが趣味と言った管理職がいました。

 公私にわたってこういう傾向がある方は
かなり危険な行動をとっている事を自覚して欲しいです。

 

 

【終わりに】

 いかがでしたか?
50代、60代の男性諸氏、思い当たる節はありましたか?

 うちの妻は理解してくれている。
と確信し、上記の事例は他人事と思ってはいませんか?

 一度は炎上覚悟で奥さんと向き合って
上記に挙げたような「ぼっちシグナル」の有無について
しっかりと確認してみてはいかがでしょう?

 まだ火勢が弱い今のうちに鎮火させておきたいものですね。

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この記事の著者

寺田 淳
寺田 淳寺田淳行政書士事務所 代表
東京は新橋駅前で「寺田淳行政書士事務所」を開業しています。
本業では終活に関連する業務(相続、遺言、改葬、後見、空家問題等)を中心とした相談業務に従事し、さらにサラリーマンからの転身という前歴を活かした起業・独立支援に関する支援業務やセミナー講演等を開催して、同世代の第二の人生、第二の仕事のサポートも行っています。

主に以下のSNSで各種情報を随時発信しています。
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